昨日は王位戦7番勝負の5戦目。地元の佐々木大地七段が残念ながら王位獲得できませんでした。棋聖戦との連続タイトル戦でしたが,いずれもあの将棋モンスターに負けてしまいました。彼の八冠を阻止できるのは佐々木大地七段しかいないと思っていただけに残念です。
さて今回は,雑談力のお話。なぜ勉強するのかの問いに対する答えの一つかもしれません。以前に勉強の必要性は,利己と自己つまり自分のためと自分を頼る人を助けるためという話をしましたが,今回はそれとは別の勉強の必要性に対する回答かなと思います。
雑談といっても相手がどうでもいいと思う雑談とかではありませんからね。最近の学校の先生のほとんどは授業もせずに自分に関する雑談ばかりすると中学生や高校生が嘆いています。担当教師のほぼ全員の家族構成やもっと言えばそのお名前まで,はたまたペットの名前までも中学生や高校生は知っています。そのどうでもいい雑談のせいで授業は進まず,授業の質もかなり低下しています。しかも生徒にとってはほんとどうでもいい話で,みんなウンザリしています。こんな雑談は言語道断です。
ではなぜ雑談力が必要となるのか。中学生や高校生にとっては何で雑談力が必要なのかいまいちピンと来ないことだと思います。というのも彼らにとっての世界というのはほぼ家と学校の往復だけですし,関わる人も自分と同じ年なので価値観の相違もあまりないですから,雑談力やもっといえば勉強の必要性が見えづらいのです。
社会に出ればいろんな人と出会い,いろんな会話が必要となります。年も違えば価値観も違う。そのときに,自分の学生時代の価値観だけでは話が通じないのです。社会に出て大事なのはいかに他人と会話できるか。そのときに,自分にどれだけ話題の引き出しがあるかというのが非常に大切なのです。つまりは教養ですね。
その教養とはもちろん学校だけでなくいろんなとこから吸収できますししなくてはいけません。最初は自分が興味があることから勉強していって大丈夫です。そしたらその興味の対象の周辺知識も知っておいた方が理解が深まっていきますから,今まであまり興味がなかったことや知らなかったことも知識として吸収できます。そうやってどんどん派生していくとかなりの教養が身につき,話題の引き出しが多くなります。
例えはよくないかもしれませんが,銀座などの高級クラブのお姉さん方は学校の先生よりよっぽど教養がある方が多いです。相手は経済人や政治家や官僚など,社会的地位が高い人たちばかりです。そんな人たちと話を合わせなければいけません。つまりは彼女たちにとって教養が金になるのです。
それと雑談力によってその人の教養レベルがわかりますから,その人の社会的な信用度にもつながりますし,その人が組織の人間ならその組織のレベルもわかってきます。営業職ならこの例えが顕著ですよね。営業というのは雑談がほとんどだそうです。その雑談力によってその人やその組織が観察されているのでしょうね。
最後に注意しなければならないのが,教養があってもあまりひけらかさないことです。どうしてもひけらかしたいならオチを必ず用意することです。そしたらあまり嫌味になりません。んでこのオチというのも一種の教養ですので,そういったオチもいくつか用意しておくことも大切かもしれませんね。
って偉そうにここまで語りましたが,もちろんここに書いたことは自分にとっての戒めでもありますので,まだまだなので頑張っていきたいなと思います。
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