今日から第82期名人戦の開幕。あの将棋モンスターを倒すことができるのか?あんだけ強かったら将棋中継もなんか興味なくなってきますよね。どうせ勝つんでしょってことで(笑)
さて今回は,最近ずっと語っている計算の大切さですが,計算力を向上させるには,「たしかめ」の徹底だという話を昨日しましたが,ではその「たしかめ」をどうやってするのかというお話。
まずは,計算しなさいという式があったら,次の式を書いたら,必ず最低もう1回計算しなおすということですね。つまりは下に書いた式が本当にそうなるかの確認ですね。式を書いたら必ずそうなるか確認。これだけでも計算間違いは格段に減ります。
方程式は以前お話しましたが,移項は移項,計算は計算と必ず式を分けること,そしてxの値(解)が出たら,元の方程式に解を代入して,その方程式が成り立つかどうか確認する。これは一次方程式に限らず,連立方程式や二次方程式(中学生は解が有理数のときだけでOKで,高校生は解と係数の関係で簡単に解の確認ができます)でも同様ですね。
因数分解は,因数分解したものをまた展開して元に戻るかどうかの確認。特に共通因数を出すときの因数分解は結構間違いが多いので,必ずバラして元に戻るか確認ですね。
二次関数の標準形(完全平方式)もそうで,これもバラして元に戻るかどうか確認します。この式からは放物線の頂点がわかりますので,これの計算を間違うと頂点が違う放物線を考えることになるので,ちゃんとできているかしっかり確認します。
直線の方程式も確認できますよね。導出した方程式に,通る点の座標を代入することにより,その方程式が正しいのかどうか確認できます。
いくつかの例を出しましたが,これをちゃんと徹底するだけです。というか,逆にこれしないと怖くないですか?自分は怖くて仕方ないのですが。
これ言うとよくテストのときに時間がないとかチンプンカンプンなことを言われるときがあるのですが,なぜテストのときだけしようとするのか理解に苦しみます。っていうか,計算のときにいつもやれ!っていう話です。この「たしかめ」までが「計算する」ということです。ですから,日頃から当たり前のようにやれば,「たしかめ」を追加事項とは思わないはずです。
ということで,計算力を高める方法は「たしかめ」の徹底。すなわち「たしかめ」の徹底が数学力を高めることになります。たったこれだけ。ほんと,たったこれだけなのです。
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