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智水社

理科嫌いにさせる理科の授業

 今日は明治節。戦後GHQから文化の日とかいう訳わからん言い方に変えられましたが,本来は明治節という祝日です。元々は明治天皇のお誕生日で,それをお祝いしながら日本が明治維新から坂の上の雲をつかむまで,命を賭けて日本を世界に恥じない国にまで押し上げてくださった先人たちに思いをはせるという日です。こんな偉そうなこと言いながら今日の祝日をすっかり忘れていましたけどね。


 さて今回は,そんなことすりゃ理科が嫌いになるわってなお話。その嫌いになる理由の大きな理由のひとつに,いわゆる自主的な学習という聞こえだけはいいのですが,実際のところ教師は授業や説明などせず,ペアワークやグループワークでいろんなことを勉強したりしましょうという教師が堂々とサボれる口実を与えるだけの学習が最近では横行しています。


 その自主的な学習の一環で,中学生には難しすぎるだろうといった内容をレポートにして提出しなさいってのがあります。教師は何の説明やヒントすら与えず,わからなかったら自分で調べて書けといった無責任極まりないやり方です。


 昨日なんかは,塩化銅水溶液を電気分解するとなぜ電流が流れるかという,中学生にとってはかなり難しいお題を,何の説明もヒントも出さずに自分自身の力でレポートとして提出しなさいといったものでした。


 しかもここ数年,中学理科の実験のレポートでかなりレベルの高い考察を書かせる教師が増えてきています。中学生らしい簡単な考察ではなく,自分で調べて結構なレベルの考察を書かせるのです。


 こんなことしたら,実験が嫌になりますし,理科という教科でさえ嫌になります。理科という教科は生活に密接していることを勉強する教科なので,理科が嫌になったり勉強しなくなると,社会人になると困ること間違いなしです。どんな仕事でも必ず理科のどれかの単元の知識が必要となりますからね。


 理系離れが言われて久しいですが,こんな授業されたらそりゃ理系離れしますよ。中学生の理科って結構難しいことしますので,それをわざわざ難しくしたら中学生は興味なんか持ちませんって。もっと楽しく理科のお勉強しないといけないのにそれができないということはなぜなのか。まあ推して知るべしってことですよね。

 

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