今日はハイビジョンの日。テレビ画面の縦と横の比が9:16と従来のテレビ画面に比べ横長になったハイビジョン。その走査線も525本から1125本と2倍以上となり高画質となったハイビジョン。その走査線の数をもとに11月25日はハイビジョンの日と制定されました。ってハイビジョンって何?と言われそうですが,昔のテレビ規格で,もう今ではいわゆる死語ですよね(笑)。
さて今回は,樹形図を書かせない数学の先生がメチャクチャ多いというお話。場合の数や確率を考えるときには,この樹形図ってのがもっとも基本的な考え方であり解き方であり,またこれらを書くことは場合の数や確率の理解が深まると思うのですが,なぜかそれをさせない先生が多いのです。これは学校の先生に限らず塾の先生でもそうなんですよね。
特に中学生対象の場合の数や確率は,はっきり言って樹形図が書けるかどうかが最重要視されていて,入試問題も樹形図がちゃんと書けたら正解が簡単に導けますよって問題ばかりです。
しかし,塾の先生には樹形図を書かせずに計算で解くようにと指導する先生もいらっしゃるみたいで,簡単な問題なら中学生でも計算でなんとかなるかもしれませんが,中学生の計算技能では解けない問題が入試問題では出題されるので,そういった指導された中学生は確率の問題はかえって苦手になるのではと思われますし,高校数学の場合の数や確率の理解が疎かになるのではと思われます。
それと高校の先生も樹形図を書くことを反対される先生も多くいらっしゃいます。これは高校生たちから直接聞いたことが多々あるのですが,定期試験でも樹形図を書いて解いた問題はたとえそれが正解でも×にされるらしいのです。
これも教科書レベルならまだ計算だけでなんとかなりますが,模試や入試問題の確率の問題ならまずは樹形図書いて解く問題が多いのにその指導がされていないので,そういった問題が解けないで困っている高校生を多く見ました。
代表的な例でいうと大学入試センター試験や大学入試共通テストの確率の問題なんかでは,計算よりも樹形図書いたらあっという間にしかも確実に正解が出せる問題が出題されています。特にセンター試験なんかほとんどといっていいくらいで,問題によっては樹形図書けば5分もかからずに安易に全問正解といった感じでしたが,樹形図を書けない高校生はそりゃ残念な結果となったことでしょう。
また樹形図を書く方が時間がかかるとか言う人もいるかもしれませんが,それは明らかに経験不足な人で,やってみたらわかりますが考える方が樹形図書くより時間は早く過ぎます。しかも考えて何も見えなかったら焦りますしね。
スピードや瞬発力が求められるセンター試験や共通テストでは樹形図が書けるというのは圧倒的な武器になるのですが,なぜ高校ではそれをさせないところがあるのでしょうか。
ずっとここでも書いているのですが,高校の数学は公式覚えろ授業がほとんどです。場合の数や確率もその傾向の一環なんでしょうかね。
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