今夜はおっさん4人の集会。みんな元気に集会できるのか心配です。
さて今回は,日本って実は17年前まで戦争状態だったってお話。バルカン半島にあるモンテネグロという国と約100年もの間戦争状態だったのです。
んで,このことを国会で質問した政治家がいます。あの鈴木宗男氏です。2006年ユーゴスラビアの内戦からいろいろあってやっとモンテネグロが独立したときに,日本が国交を結ぶかどうかのときのお話し合いで,1904年にモンテネグロが日本に宣戦布告しとるとけどどげんなっとると?という風に鈴木氏が質問したわけです。
それでモンテネグロに確認したところ誰もそのことを把握してなかたみたいで,んじゃその話はチャラってことでとなり,日本はモンテネグロと国交結んだということです。そしてめでたく日本とモンテネグロは戦争状態でなくなり,2006年から日本は戦後になったのです。
ではなぜモンテネグロは日本に宣戦布告したのかというと,日露戦争時のロシアの同盟国という立場で宣戦布告したらしいのです。
そのモンテネグロとはどんな国なのでしょう。ごくごく簡単に紹介すると,元々は独立国家でしたが,先ほど申しましたように戦後はあのチトーによるユーゴスラビア統一の一部となり,チトー死後のユーゴスラビア分裂による内戦によって2006年に再独立しました。
モンテネグロとはイタリア語で黒山という意味で,モンテ=山,ネグロ=黒,という意味です。ネグロというのは最近では差別用語になっているようで,にもかかわらずそのような言葉を国名に使っているのにはこの国の歴史が関わっているようです。
その歴史というのが,中世の戦争時にモンテネグロ(当時は別の国名)はやばい状態でした。そのときに首都をなんとかって高い山の頂上に移します。でも,その移した首都もヤバくなったところ,その首都に火を放ち敵に対してなんか取れるものがあったら取ってみろって行動に出ました。
それにビビった敵は退きモンテネグロは国を奪われなくてすみました。首都を含むその山が燃えたあとの黒さに対して人々はモンテネグロと呼んだそうです。この一連の行動にモンテネグロの人々は誇りを持っているとか。
日本とモンテネグロ。それにしても百年も戦争状態だったのに誰もそれを知らなかったって(笑)。これに限らず,日本って歴史でひそかに結構いろいろやらかしているんですよね。そのことについてはまた機会があったらってことで。
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