今日から師走。坊さんが走り回るそうで。いやいや坊さんに限らずみんな年末は走り回りますよね。この前,年が明けたと思ったらもう12月。またまた死期が早まりました(笑)
さて今回は,オイの基礎学力は近所のお兄さん方からというお話。オイの実家の裏が公民館で,そこにちょっとした広場があって,そこは近所のお子ちゃまたちの遊び場となっていました。
小学校一年生になったオイはその遊び場で毎日といっていいほど遊んでいました。野球や缶けりやサッカーやかかしやペチャなど。
小学一年生だったオイは一番の年下なので,近所のお兄さん方からすれば格好の遊び道具であり,とにかくまあいろいろとからかわれました(笑)。 もちろんイジメとかではないですからね。
そのお遊びの中でお兄さん方から魔法の言葉を教えてもらうことがありました。その魔法の言葉は『九九』といいます。小学校一年生のオイはそんな言葉を知るはずもないわけで,そのまったく知らない『九九』なる言葉によって遊ばれていました。
例えば,「2かける3は?」と聞かれます。小1のオイからすれば2と3と言われれば5しかなく,そう答えたら「6ぞ」って言われます。その場にいた他のお兄さん方からも笑いながら「6やっか」と言われます。オイは???です。
次に「2かける4は?」と聞かれます。小1のオイからすれば2と4と言われれば6しかなく,そう答えたら「8ぞ」って言われます。またまたその場にいた他のお兄さん方からも笑いながら「8やっか」と言われます。オイはまたまた???です。
そこでオイは聞きます。「かけるって何?」と。そしたらみんな『九九やっか』と謎の言葉を言います。そこでオイは『くく』って何や?ってなりました。なにしろ初めて聞く言葉ですからね。
その数日後,広場にあったブロック塀にブロックが何個あるかどちらが速く数えることができるかということで,オイとお兄さんの一人と勝負しました。オイが縦に積んであった8個のブロックを数えて次の列にさしかったぐらいに,なんとお兄さんは「56個」と言いました。他のお兄さん方も口々に「56個やね」と言っていました。
オイはまだ10個ぐらいしか数えていないのにみんな56個って言います。なしてそげん数えると速かと?実は前もってそのブロックの個数知っていたとか?といろんな疑問の表情をしながら「ほんとに56個あると?」と聞いたら,みんな「そげん思うとやったら数えてみろ」って言うのでちゃんと数えたら確かに56個ありました。
「なしてそげん速かと?」と聞いたらみんな揃ってまたまた謎の言葉を言います。「九九さ」って。何やそのまた出てきた『くく』っていう謎の言葉は!?
そしたら誰かが,「ワイ(お前)はまだ習っとらんけん知らんやろうけど,そのうち習うけん」と言ってくれました。オイからすれば,おお~っ!そげん便利でなんか知らんけど魔法みたいなことが使えるときが来るったい!となりました。そして,早く『くく』ってものを習いたいとなり,いつ習うのかとワクワクしていまいた。
あとから思うのですが,『九九』に限らずこうやってオイをからかいながらオイの好奇心をくすぐることを結構されたように思えます。向こうはそのつもりはなかったのかもですが,オイからすれば近所のお兄さん方から知る喜びを教えてもらったようでした。感謝感謝です(笑)
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