今日はお釈迦様のお誕生日。保育園児のときには,この日に甘茶を飲まされてましたが,不味い記憶しかないですね(笑)
さて今回は,基本的な計算力がないから数学が苦手になるその4です。今回でこのシリーズは最後にしますが最後は,なぜ計算間違いをするのかというお話。
昨日,数学が苦手になる生徒はまずは計算を舐めているというお話をしましたが,その舐めている行為の証左として,そういった生徒がまずやらないのが「たしかめ」なんです。
たしかめをやらない生徒が必ずしも数学が苦手にはならないのかもですが,数学が苦手になる生徒のほぼ100%がたしかめをしません。ほぼと書きましたが,たぶん全員です。
ではなぜたしかめをしないのか。面倒くさいというのもありますが,最も大きい理由は自分の能力を過信しているからです。逆に数学ができる生徒に限って,自分の頭を疑っているので,計算をするときにはしっかりたしかめをします。計算間違いをしていないか怖いのです。これっておそらく仕事にもつながる考え方ですよね。ちゃんと確認しないと怖くて仕方ないのです。
よく計算間違いすると生徒たちはケアレスミスだということで,なぜその計算間違いしたのか検証しませんし,おそらく指導者たちの多くも計算間違いをただのケアレスミスだという認識しかなく,ケアレスミスをするなよという指導しかしていないので,生徒たちもそういった認識しか持っていないのかもです。
いやいやいや,計算間違いが数学がわからなくなる大きな原因なのに指導者や生徒がそれを放置するということは,お医者さんがガンを気合で治せといっていたり,患者さんがガンを気合で治しますといっているのとあまり変わらないと思うのですが。つまりは,指導者も生徒も根本的な解決をしていないから,計算間違いを軽視しまくって,また計算間違いをやらかすのです。
もう一度言いますが,計算間違いをするのは自分の能力の過信です。能力を過信しているからたしかめをしないのです。仕事をしていてこういった人っていませんか?よく確かめもせずに動くから失敗して周りに迷惑をかける人。つまりはこういう人になる可能性が高くなるのかもですね。
計算間違いをしっかり検証してみてください。そしたら自分がどういったところで計算間違いをしているのか見えてきます。だいたい同じようなミスをしているからです。ですから次からはそういったミスしやすいところが注意できるので,これだけでも計算力が向上します。
たしかめと検証。そう難しくないことなのですが,こういう地味なことが数学力の向上の近道となりますし,数学力を向上させるのはそんな難しいことなんかではないのです。こういった地味な作業をあまりせずに,数学の問題をいたずらに解いても数学力は向上しません。
まずは確かな計算力。計算力があったら新しい単元のお勉強でもスムーズにその単元が理解できるので,ますます数学力が上がります。もう1回書きます。たかが計算されど計算なのです。
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