昨日も例の女子大生から質問がありました。3連休の最後の日だったのに~,とか言いながら別にいいんですけどね。3連休とか言いながら結局はほとんどの時間は資料作りでしたし。
さて今回は,国語のお話。国語苦手な生徒って結構いると思うのですが,国語ほど授業とテストが乖離している教科ってないんですよね。だから苦手な生徒が多いのかなと思います。
どういうことかと言うと,国語の授業って主観を育てるもので,つまりはある文章を読んであなたはどう思いますか?てな感じです。ということは,文章読んでどう思うかというのは人それぞれなので答えは生徒の数だけあるわけです。わかりやすい例では読書感想文がそうですね。
逆にテストは客観的な見方が聞かれます。つまりは100人読んだら100人ともそう答えるよねといった答えが1つのものを聞かれます。ということは,授業でやる内容とはまったく別の能力が問われているんですよね。ですから選択肢の問題でも極たまにではありますが,選択肢を読むだけで解けるという問題があります。すなわち主観的に書いてある選択肢を捨てていくといった方法です。
しかし,このことを指導できる国語の先生って少ないどころかほとんどいないんですよね。その証拠に生徒たちが国語の勉強方法を聞くとだいたいの国語の先生は本を読みなさいって答えますよね。もちろん本を読むことにより活字に慣れるとか語彙力が増えるとかの効果はありますが,国語の問題を解くといった質問の答えにはなっていないんですよ。
あるいはもっとすごい指導をしてくる先生もいます。なんと問題の本文を読まずに傍線部の箇所だけ読めとか本末転倒なことを指導するのです。もうそれってもはや国語ではないですよね。もっと言えばそれって自分の授業内容を自分で全否定しているって気づかないのでしょうか。
国語の授業って主観を育てるのと,文章を読むときのポイント(例えば具体例はさーっと読む,抽象的な表現はしっかり読むとか,指示語や接続詞に注意するとかなど)を指導するものなのに,傍線部の箇所だけ読めっていうのは文章を読むときのポイントを何も指導していないということです。
それとまだひどいのが,生徒が国語の先生に国語の勉強方法を聞きに行ったら,国語はセンスなんで勉強方法なんてないって言いきる先生も多いみたいですね。もうね,国語の先生って実は国語という教科がまったくわかってないのでは?と思われても仕方ないような発言ばかりします。
繰り返しますが,国語という教科が授業とテストでは問われている能力が実は違うということを知るだけでも,国語のテストを解くときのポイントになるのではと思います。
Comments