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智水社

向き不向きでなく前向き

 昨日の令和6年6月6日。結局何も悪いことはありませんでした。あえて言うのであれば,予約していた腰痛の治療をすっかり忘れていたことですかね。


 さて今回は,学校でよく指導されるという言葉「向き不向きではなく前向き」というお話。まあ、いかにも学校が好きそうな言葉ですよね。


 でも,「向き不向きではなく」って完全に個性を無視した言葉でしょう。人には当然ですが「向き不向き」があるのです。たとえばふっくらしている人は長距離走には向きませんし,体が細い人は重いものを持つのが不向きです。なのに,そんなことより「前向き」を強要するって。まあ学校にとって一番嫌な事って個性ですからね。なんかよさげなことを言って,その面倒くさい個性を消す。まさしく学校のやり方です(笑)


 そしてこの言葉の正当性を訴えるために,何十人かのうちの一人の成功例を出してきます。例を挙げると、鉄棒の逆上がりとか。まあだいたいクラスの半分ぐらいはできないですかね。学年になると数十人とかになるわけですよ。その中の一人が教師の指導のもと頑張って頑張って,今までできなかった逆上がりができたとするじゃないですか。そしたらこの言葉を正当化するわけですよ。他の大多数の数十人の存在を無視して。そもそも,あれができないからといって何の不自由があるのかわかりませんが


 「向き不向きを考慮したうえでの前向き」ならオイも理解できます。でもその選別が学校からすると難しいし面倒くさいからしないんですよね。じゃあその人の「向き不向き」って何?って聞かれたらオイならこう応えます。好きな事させとけって。

 

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