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智水社

二項分布からポアソン分布へ

 昨日は公立高校の前期入試の合格発表。残念だった中学生は後期入試がありますし,もっと言えばこちらが本番ですし,めげずにしっかりやってほしいと思います。


 さて今回は,ポアソン分布のお話。大学の数学がわからないからということで,3日間大学生がお勉強しに来てました。その中にあったのがポアソン分布。


 大学でのお勉強に統計学があったようで,しかもその講義の担当教官が今年から外部からやってきて,そのせいで去年までの資料がまったく役に立たず,しかも統計学の単位はレポートではなく試験の点数のみということもあり,うちに来た大学生だけでなく,みんな困ってしまってワンワンワワンとなってしまったようです。


 まあ文系学部の試験はほぼレポート提出で単位がもらえるみたいですが,理系学部は試験の点数がすべてですからね。しかもウチの大学は実験の単位ですら試験がありました。普通実験って週一の実験レポート提出を半期頑張れば単位が出ると思うのですが,ウチはレポート+試験でしたからね。狂ってますよね(笑) でもそのおかげかどうかは知りませんが,結果的にウチの学科の先輩がノーベル物理学賞を受賞しました。ということはオイもその先輩と大学ではほぼ同じ講義を受けているはずなんですが,この違いは何なんですかね(笑)


 んで話を戻すと,その大学生は経営学部。文系の学部ですね。ですので,高校数学では数Ⅲをやってないので極限の考え方やオイラー数を知りません。そんな生徒がポアソン分布をいきなり勉強しなさいと言われても無理がありますよね。ポアソン分布は二項分布のnを無限に飛ばして初めて導出される式ですからね。


 具体的に式を書くと,二項分布の式は,n!/k!(n-k)!×p^k×(1-p)^(n-k)・・・ってやめときましょうか(笑) とにかく,文系出身の生徒にとっては頭が痛くなるような式が統計学では連発します。


 この世の中は数Ⅲで習う数学で溢れているので,数Ⅲを理系だけに学ばさせるというのはどうなんでしょうね。これこそ差別なのかも(笑)

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