今日は新嘗祭。なんか勤労感謝の日とか訳が分からん名前が戦後GHQによってつけられましたが,本来は収穫祭。五穀豊穣感謝しながら新米をいただく日。こういったことを学校で教育してもらいたいものですが,学校の先生のほとんどがこれをご存じないのかもですよね。
さて今回は,またまた方言のお話。形容詞の二重活用のお話です。なにそれ?と思われそうですが,簡単に言うとまずこちらの方言において形容詞の最後の文字は『か』。それとその形容詞自体が方言だった場合は,方言+『か』ということで,方言が二重となるわけです。
例えば,『やぐらしか』,『よそわしか』,『えすか』,『やあらしか』,『だんじゃなか』など。
意味は順に,うるさい,汚い,怖い,かわいい,そんな場合ではない,といった意味です。
この中でも,『やぐらしか』の『やぐらしい』とか『よそわしか』の『よそわしい』はずっと標準語だと思っていまいた。大学生のときに,そんな言葉なんかないと言われて辞書ひいたら確かにありませんでした。ショックでした。
ここ最近のお子ちゃまたちはあまり方言を喋らないのであまり苦労しないかもですが,方言しか喋ったことがない自分は大学時代にほんと苦労しました。いわゆる『やおなかった』です(笑)。って書いて気づきましたが,『やおなか』もそうですね。大変なって意味です。
そういや,こちらではよく使うのに全国的にはあまり使われない言葉があって,それは『歯がゆか(歯がいか)』。いわゆる『歯がゆい』ですね。これも指摘されて初めて知りました。全国的には『悔しい』が主流だそうで,『歯がゆい』はあまり使われないのだとか。
でもこちらは『悔しか』より『歯がいか』がよく使われますよね。同じような意味でも全国各地で使われる頻度が違うかもしれない言葉が他にあるのかもしれません。言葉は文化。おそらく各地の文化や風習がそうさせているのでしょうね。
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