暑さ寒さも彼岸までといいますが,お彼岸まであと2週間足らず。本当に涼しくなるのでしょうか? お日様もだいぶお疲れでしょうし,そろそろゆっくりされてもいいと思うのですが。
さて今回は,二次関数 y=ax2+bx+c のbの符号の判定のお話。aとcの符号はグラフが与えられていたらぱっと見すぐわかりますが,bの符号は見た目でわからないですよね。
放物線において,aの符号は下に凸なら正で,上に凸なら負となり,またcの符号はy軸との交点で判断できます。
ではbの符号はどうやって判断するかですが,軸の方程式を考えます。軸の方程式は,x=-b/2aですよね。グラフから軸の符号とaの符号の両方からbの符号が判断できます。
しかし実はbの符号はグラフを見てすぐわかるのです。放物線とy軸との交点を見ます。そしてその点で接戦をひきます。その接線の傾きの符号とbの符号が一致します。これでグラフを見ただけでbの符号が判断できるのです。
高校一年生ならただの知識ですが,高校二年生なら微分を習うので,それを習ったら知識でなくなります。どういうことかというと,yを微分します。y’=2ax+bとなり,x=0を代入すると,y’=bとなります。この式の意味はx=0のときの放物線の接線の傾きがb,つまり放物線とy軸との交点を見て,その点で接戦をひいたときの傾きがbということです。
放物線は英語でいうとパラボラ,あのパラボラアンテナは放物線のアンテナっていう意味です。放物線というのは外部から電波から入ってきたら,すべての電波を反射することにおいて必ずある1点を通るという性質があります。それを利用してパラボラアンテナは電波を捕まえています。
いや~放物線って本当にいいもんですね♪
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