今日は書くべき枕がないので本題から。
さて今回は,中学校の先生は五教科できるは当たり前ですよねというお話。まさか自分の担当教科だけできればOKと甘ったれた考え方されている先生はいらっしゃらないとは思いますが。
しかし,現実には五教科できる先生の方が皆無でしょうね。逆に五教科できる先生っていらっしゃるのでしょうか。ここでいう「できる」というのは,抜き打ちで入試問題で9割以上解けるということですが。
こんなこと言うと,いやいや,担当教科だけいいでしょっていう先生がほとんどでしょうね。いや全員かもしれませんが(笑)。なぜ授業もしない教科ができないといけないの?とも言われそうですが。
でも冷静に考えて欲しいのですが,義務教育の五教科ですよ。できて当たり前でしょう。しかも中学校の先生という立場ですよ。できて当たり前でしょう。自分の担当教科しかできないならば,担当している生徒の方が勉強できるということになりませんか。自分は一教科,生徒は五教科できるわけですから。自分はできないし,やろうともしない人が,生徒には勉強しなさいと言っても何の説得力もないとなりませんか。勉強しないから加減がわからなくて,生徒に無理やり勉強させようとなっていませんか。
また,五教科できる必要があるのは三者面談のときです。自分のクラスの生徒たちや保護者の方が,自分の担当教科以外の勉強が苦手だとか勉強方法をどうすればいいのかお悩みになれるときにどうアドバイスするのですか。まさか適当にお茶を濁すようなアドバイスとかしてないでしょうね。ちゃんと五教科できたら自分の口で説得力があるアドバイスができるのです。それが担任の仕事の一つでもあると思うのですが。
まさか,その苦手な教科の担当教師に相談すればいいやんとか思っていないでしょうね。そんなことすれば数多くの相談が寄せられその先生はパンクするでしょうし,それは自分にも降りかかることですけどね。でも実際はそんなこと聞いたこともないので相談すらもしていないと思いますが。
けどこんなこと言うと,学校の先生は忙しいからそんなことする暇すらないとかいう人もいらっしゃるかもですが,いやいや上記のこと考えたら最低限の仕事ですよね。というかこれより優先順位が高い仕事って何でしょうか。しかも所詮義務教育レベルの勉強ですよ。中学生がやる勉強ですよ。優秀な中学校の先生なら五教科できるようになるのにそんな時間がかからないと思いますが。
こんな偉そうに言っている自分も最初は五教科できませんでした。しかし,生徒たちから自分の担当教科以外のいろんな要望があったでその度に勉強してきました。最初はその要望に応えられなかったので情けなくてくやしくて恥ずかしくてこれはやらなきゃとなりました。それは中学校の勉強にとどまらず高校の勉強もそうです。中学校の先生より頭が悪い自分ができたのです。だって生徒たちからの要望ですよ。ほったらかしにできますか。
なるべく多くの先生たちがこのことに早く気づいて行動したら日本の教育もいい方向に向かうと思うのですが。
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