昨日の天皇賞は天覧競馬。それに見合うようなすごいレースでした。イクイノックスって強いとは思っていましたが,それほどまでに強いのかとビックリしました。
さて今回は,不等号の向きのお話。大きい数字と小さい数字の比較で使うあれです。大>小といった感じで,大きい数の方を不等号を開ける向きにします。
これって超簡単ですよね。悩む要素ゼロですよね。しかしこんな簡単なことが実はあまり定着されていないという現実があります。ビックリでしょ(笑)
例えば,xは2より大きいとかを不等式で表せみたいなものでも混乱しますし,逆にx<3みたいな不等式があってそれを数直線に図示するときなんかでも,3より大きい(3の右側)に矢印を書いたりします。そんなのいわゆる底辺校のお話でしょ?と思われそうですが,自称進学校の上のクラスの生徒でも普通にあったりします。
不等式の計算(不等式を解く)っていうのは,2002年のいわゆる「ゆとり教育」導入時に高校生で初めて扱う(不等号自体は小学生から出ます)ようになります。それまでは中2の数学で登場していました。
もちろん,ゆとり教育導入まではそんな生徒見たことなかったのですが,ゆとり教育導入すなわち不等式を解くというのが高校生に移行してからこういう生徒が続出しました。
それから数年後に高校数学が大幅に改定されるときがあったのですが,そのときでも不等式の本格学習は高校生からというのは変わりませんでした。おそらく,先ほど紹介したようなことは学校ではまったく周知されていないのかもしれません。
自分は不等式の解法は中学生に戻してもらいたいです。高校で習い始めると不等式の演習量があまりないので,不等式の理解の定着がどうしても薄くなります。中学生からバンバン演習して不等式に慣れさせて高校数学にスムーズにいってほしいものです。
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