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智水社

不屈のフランス,その1

 数年前の今日,死にかけたことがあります。右折しようと交差点で待っていたら,ノンストップのトラックに後ろからまともに突っ込まれました。車が廃車となるぐらいの衝撃でした。救急車で運ばれもしました。しかし,本当に運よく外傷はなく,首のむち打ちだけですみました。この事故で初めて救急車にも乗りましたし,入院もしました。


 さて今回は,不屈のフランスというお話です。やられたらやり返す。半沢なんとかみたいな国です。まずはパリ条約。ヨーロッパでの七年戦争やアメリカでのフレンチ・インディアン戦争の講和条約です。ぶっちゃけフランスはイギリスに負けちゃいました。


 その後,アメリカでは独立運動が大盛り上がりし,そこにフランスがアメリカを後押しして,イギリスとアメリカとでアメリカ独立戦争が起きます。そこでアメリカつまりフランスはイギリスに勝ちました。んでその講和条約ですが,20年前に自分たちがやられた同じパリで今度は戦勝国側として臨みました。やられたらやり返す。さすがです。


 あと余談ですが,このアメリカ独立戦争の戦勝のお祝いとしてフランスがアメリカにプレゼントしたのが自由の女神ですね。


 次に紹介するのは,ナポレオン戦争のゴタゴタを解決しようとして当時のオーストリアの宰相であるメッテルニヒが開催を持ちかけたウイーン会議です。「会議は踊る,されど進まず」で有名ですね。このウイーン会議とはフランスのナポレオンが戦争に負けたことによる会議であり,この会議ではフランスは戦争に負けた方側だったのです。


 このときのフランスの代表はあの宰相タレーラン。現在でも世界の政治家が憧れる歴代の政治家NO1の人物です。このタレーランは負けた側のくせにウイーン会議を仕切ってなぜかフランスにとって有利に事が運ばれます。この卓抜した外交力と交渉力を世の政治家が憧れるわけです。ここでもやられたらやり返す。さすがです。


 1回で終えようと思ったのですが,話が長くなりそうなのでここでいったん終わります。続きは明日ということで。

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