今日から九州北部も梅雨明けしたらしいですね。とうとうこの日がやってきたかって感じですが,今年は結構遅かったですね。しかし,今年は暑くなるという予想があるみたいで,暑さもほどほどにあまり張り切らないで欲しいものです。
さて今回は,昨日の続きで下関条約についてのお話。下関条約と言えば必ず習う三国干渉。日本が遼東半島欲しいって言ったら,ロシア・フランス・ドイツが,はあ?のぼすんなこのイエローモンキーが!って言ったとか言わなかったとか。
でも,なんでこの三国?って疑問に持ったことないですか?多分学校や塾の授業でもこの説明なくて,ただ単に覚えろみたいな感じだったと思いますが,何の脈略もないので覚えられないですよね(笑)
ロシアは何となくわかりますよね。満洲の利権を巡ってまあゴチャゴチャ言うやろうなと。んじゃフランスとドイツはなして?ってなりますよね。アンタたちは関係なかやろって。
実はこの三国干渉の言い出しっぺはドイツなんです。当時の風刺画でもそれを物語っています。教科書によく見かける清をパイに見立てたあの絵です。あのパイを切っているのは誰か覚えてますか?カイザーすなわちドイツなんです。
ではなぜドイツが三国干渉したのか。ドイツは日清戦争の約20年前にあった普仏戦争にフランスに勝ってドイツ帝国になりました。ビスマルクはフランスの仕返しに備えフランスとロシアが手を組まないようにしてました。地図で見たら納得ですが,フランスとロシアが手を組んだらドイツは挟み撃ちにあうのです。
しかし,そのビスマルクを更迭した当時の皇帝ヴィルヘルム2世は何もわかってなくて,ビスマルクの努力むなしくフランスはロシアと手を組んでしまいます。露仏同盟ですね。日清戦争と同じ年に締結されます。
これでドイツは焦ります。3B政策も絡まってドイツはロシアとの仲もやばくなります。そこで,いいタイミングで日本が遼東半島が欲しいと言ってきます。ドイツからすればロシアの目をそらすチャンスです。
ロシアって実は二正面作戦ができない国で,ドイツからすればロシアに日本の方に目を向けて欲しかったのです。実はこのドイツの政策が日露戦争ひいては第一次世界大戦の遠因となってしまうのです。
これで三国干渉がなぜロシア・フランス・ドイツかわかりましたね。おさらいすると,言い出しっぺはドイツ,釣られたのがロシア,そしてロシアと同盟を組んでいたので何の関係ないのに巻き込まれたフランス。
昨日も書きましたが,歴史ってただの暗記でなくて流れを知るとほんと面白くなりますし覚えやすくもなります。
しかし,日本にゴチャゴチャ言ってきたのはどこのドイツだ♪
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