昨日の雷雨はかなり大きい雹も降ったみたいですね。そういや昨日の朝,ガラスがカチカチいっていたのはそれだったんですね。こちらはその程度で済んだみたいですが,西彼ではかなり大変なことになっていました。雹とか降って当たったりしたら,それこそウヒョーって悶絶しそうですが。
さて今回は,一次関数の傾きと切片のお話。一次関数の式といえばy=ax+bですね。このaを傾きといったり変化の割合といったり比例定数といったりします。またbは切片といいます。
傾きとは,まさしく直線の傾き具合を表す数字で,右に1行くと縦にa行きますよってなことです。例えば,y=2xなら,右に1行くと縦に2上がる傾き具合となりますし,y=-3xなら,右に1行くと縦に3下がる傾き具合となります。
また,変化の割合とは,本当はxの増加量とyの増加量の変化の割合という意味で,右にいくらか増えた分,縦にいくらか増えまっせという風になり,結局のところ傾きと同じ(相似な直角三角形ができる)となります。
次に切片とは,まさしく「切れはし」のことで,座標平面を直線で切ったときのy軸の切れはしのことです。中学校数学では切片といわれるとy軸の切片ことを指しますが,座標平面を直線で切ったら当然x軸の切れはしもあるわけで,これはx切片という表現が高校では登場します。
それでですが,この傾きと切片,恐ろしいほどの割合で間違う生徒が多いんです。自分の肌感覚だと8割から9割。例えば,y=ax+bにおいて傾きってaとbのどれ?って聞くとほぼbと答えます。ある学年だけでなく,歴代の中2生ずっとです。おそらく学校ではこの事実を知らないのではと思われます。ですから,こういった事実をちゃんと調べてしっかり指導してもらいたいものです。
中学数学の大きな分岐となる一次関数。この単元で中学数学が得意になっていくか嫌いになっていくか決まると言っても過言ではありません。理由は一次関数は実は簡単なので,これを簡単に思えるか難しく感じるかによって大きく差がつきます。
難しい問題を解くのではなく,直線の式を求めるとか,直線どうしの交点の座標を求めるとか,直線と軸との交点を求めるとかの基礎基本を徹底することが本当に大事です。
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