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智水社

ピーター・ザ・グレイト

 今朝はあさイチで諫早の労働監督署に出向きました。大村の国病までの道がメチャクチャ混んでるは,34号線も鈴田峠までもメチャクチャ混んでるはで,毎朝これに付き合わされる方は大変ですね。 


 さて今回は,先日塾で話題となったピーター・ザ・グレイトのお話。英語表記で失礼しましたが,お馴染みの表現だとピョートル大帝のことですね。


 ロシア帝国をつくった皇帝で,なんといっても北方戦争で天才カール12世のスウェーデンに勝ってロシアを帝国にして初代皇帝となった人です。


 でもこのピョートル大帝って結構変わっていて,まず身長が203センチもあった大男で,しかも皇帝自ら一兵卒となっていろいろな技術を習得しました。「職人皇帝」と評されたりもするぐらいです。


 例えば,ヨーロッパ使節団は派遣したときに偽名を使って団員の一員となって雑用とかもちゃんとやっていたようです。


 そしてオランダでは歯科医の技術を得ることによって,ロシアに戻ったときに家臣の歯を抜歯しまくったらしく,彼の死後,その抜歯した歯が大量に見つかったらしいです。他にも,椅子・食器・タバコ入れをはじめ船大工から花火師,はたまた外科医までもやっていたそうです。


 また彼の名前によるロシア帝国の首都がサンクトペテルブルグ。聖ペトロの街という意味ですね。キリストの使徒の1人であるペトロと同じ名前(ピョートルの英語読みはピーター,ヘブライ語読みはペトロ)であることにちなみ首都をサンクトペテルブルグと名付けたそうです。


 こんなピョートル大帝ですが,少年時代は結構不遇な人生で,皇位継承争いで実の姉から殺されかけたことがあります。しかし最後は姉を幽閉して皇位を継ぎました。


 大帝と呼ばれるにはお茶目なピョートル大帝ですが,その最期も大帝らしからぬことでした。


 砂州に乗り上げた船の救出に自ら出向き,川に入った際感染症にかかりそのまま崩御したそうです。好奇心旺盛で自らいろんな技術を身につけた異形の皇帝の最期もその生き方そのままだったのですね。

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